群馬県立土屋文明記念文学館

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特別講演「没後50年・窪田空穂(1877-1967)の魅力 ―その短歌と長歌―」2017.4.23三枝昻之先生

 日時:2017年4月23日(日)14:00~15:30
 会場:県立文学館2階研修室
 講師:三枝昻之氏(さいぐさ たかゆき、歌人)

 近現代を代表する歌人の一人である窪田空穂(くぼたうつぼ)は、優れた短歌を残したことはもちろんのこと、万葉集、古今和歌集、新古今和歌集の全歌注釈を成し遂げ、『国民文学』『槻の木』『まひる野』など多くの歌誌を創刊して長男の章一郞をはじめとした歌人たちを育てるなど、実作、研究、指導の各領域で巨大な業績を残しています。なかでも、シベリア抑留で亡くなった次男・茂二郎を詠んだ「捕虜の死」に代表される長歌(ちょうか:五七五七…七七の形を持つ歌)の作者としての空穂は、明治以降で突出した存在であるのみならず、万葉集以来、柿本人麻呂以来の存在であるといっても過言ではないでしょう。
 その空穂が生誕140年、没後50年を迎える本年にふさわしく、現代を代表する歌人であり短歌史家である三枝昻之先生を講師としてお招きします。三枝先生は、空穂の弟子・植松寿樹(うえまつ ひさき、1890-1964)の結社「沃野」で活動を始め、空穂本人と会った経験もお持ちであり、短歌史的客観性にご自身の思いを交えながら、空穂作品の魅力を語ってくださることと思います。

〈三枝先生略歴〉
 昭和19年(1944)山梨県生まれ。高校時代に歌誌『沃野』で歌作を始め、早稲田大学入学後は早稲田短歌会で活躍。政経学部卒業後、福島泰樹、伊藤一彦、実弟の三枝浩樹らとともに、同人誌『反措定』を創刊。平成4年(1992)、今野寿美とともに歌誌『りとむ』創刊。
 歌集に『やさしき志士達の世界へ』『水の覇権』『地の燠』『暦学』『塔と季節の物語』『太郎次郎の東歌』『甲州百目』『農鳥』『天目』『世界をのぞむ家』『上弦下弦』『それぞれの桜』。第2歌集『水の覇権』で第22回現代歌人協会賞、第7歌集『甲州百目』で第3回寺山修司短歌賞。第8歌集『農鳥』で第7回若山牧水賞を受賞。
 歌論に定型論集『現代定型論』、短歌表現史論『うたの水脈』、短歌論集『正岡子規からの手紙』、評伝論集『前川佐美雄』、対話集『現代短歌の修辞学』がある。随筆集に『こころの歳時記』『百舌と文鎮』。入門書に『NHK短歌 作歌へのいざない』『今さら聞けない短歌のツボ100』。
 『昭和短歌の精神史』で第56回芸術選奨文部科学大臣賞、斎藤茂吉短歌文学賞など7つの賞を受賞。『啄木-ふるさとの空遠みかも』で第32回現代短歌大賞。平成23年度紫綬褒章受章。現在、山梨県立文学館館長。歌誌『りとむ』発行人。日本歌人クラブ会長。宮中歌会始選者。日経歌壇選者。

◎申し込み方法
電話、当館受付カウンターで申し込みを受け付けます。参加無料。定員150名(申込順)。
※事前の申し込みが定員に達しない場合には、当日受付も行います。
〒370-3533群馬県高崎市保渡田町2000 電話027-373-7721

※当館2階「れすとらん菜花」の営業が平成29年3月までとなりますので、どうぞご承知おきください。