群馬県立土屋文明記念文学館


第98回企画展 歌人吉野秀雄没後50年記念 「ひとすじに真実を、ひとすじに命を-吉野秀雄・中野幸一郎往復書簡-」2017.10.7~12.10

ひとすじ2乗


会期/平成29年10月7日(土)~12月10日(日)

開館時間/9:30~17:00(観覧受付は16:30まで)
休館日/毎週火曜日
観覧料/一般410円(320円) 大学・高校生200円(160円) 中学生以下無料
 ※( )内は、20名以上の団体割引料金
 ※障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催/群馬県立土屋文明記念文学館
後援/高崎市 朝日新聞前橋総局 毎日新聞前橋支局 読売新聞前橋支局 日本経済新聞社前橋支局 東京新聞前橋支局 産経新聞前橋支局 上毛新聞社 桐生タイムス社 新潟日報社 NHK前橋放送局 群馬テレビ FM GUNMA ラジオ高崎 まえばしCITYエフエム いせさきFM FM OZE

 最後の万葉歌人と称される吉野秀雄(1902-1967)。その名を世に広く知らしめたのは、昭和22年(1947)45歳で刊行した歌集『寒蝉集(かんせんしゅう)』でした。秀雄は慶應義塾大学経済学部在学中、結核に罹り、退学を余儀なくされます。爾来、作家を生きる道と定め、会津八一の歌の門弟として、結社に属することなく、およそ6,200余首を詠みました。
 一方、柏崎出身の中野幸一郎は、15歳で秀雄の生家である高崎市の織物問屋・吉野藤一郎本店に入店。仲間から「沈思黙考」と称された幸一郎と、同い年の秀雄はここで出会い、意気投合します。互いを刺激し合い、労り合った書簡からは、熱き友情、そして秀雄が歌人として成長していく姿が立ち現れます。本展では、二人の往復書簡を中心に据え、秀雄が自身の病や妻の死を乗り越え、『寒蝉集』を刊行し歌人として立つまでの軌跡を紹介します。
 なお、全集未収録の36通を含む71通の中野幸一郎宛吉野秀雄書簡は平成27年(2015)4月、中野幸一郎ご子息より御寄贈いただいたものです。

  病む妻の足頸にぎり昼寝する末の子をみれば死なしめがたし
                         『寒蝉集』より

関連行事
◎記念講演会 各回とも定員150名(要申込・申込順・無料)
 事前に電話(027-373-7721)もしくは受付カウンターにてお申し込みください。

 ①11月3日(金・祝)14:00~15:30
  「吉野秀雄 熱情の詩学」 
  講師:若松英輔氏(批評家・随筆家)
 1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞を受賞。2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞を受賞。著書に『井筒俊彦 叡知の哲学』 『イエス伝』 『悲しみの秘義』 『見えない涙』など多数。

 ②11月23日(木・祝)14:00~15:30
  「人間・自然・いのち-吉野秀雄の歌」 
  講師:来嶋靖生氏(歌人・窪田空穂記念館運営委員)
 1931年中国大連生まれ。早稲田大学短歌会から「槻の木」会に入り、窪田空穂・都筑省吾に師事。現代歌人協会名誉会員。歌集『月』など12冊、歌書『大正歌壇史私稿』など多数。短歌研究賞、詩歌文学賞など受賞。

◎ギャラリートーク(申込不要・要観覧料)
 10月7日(土)・11月12日(日)・12月2日(日) 各回13:30~14:00
 本企画展担当職員による展示解説