群馬県立土屋文明記念文学館


New 連続講座「―古典文学の魅力に触れる―『方丈記』と『徒然草』」2018.10.6浅見和彦先生、11.25島内裕子先生

①「『方丈記』を読む―その魅力について―」 2018年10月6日(土)14:00~15:30
講師:浅見和彦氏(あさみ かずひこ、成蹊大学名誉教授)
1947(昭和22)年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。同大学院博士課程満期退学。災害記録文学でもある『方丈記』研究を中心として、研究領域を日本文学から地域文化学、環境日本学にまで大きく広げている。
『方丈記』(鴨長明著、浅見和彦校訂・訳、ちくま学芸文庫、2011年)をはじめ、『説話と伝承の中世圏』(若草書房、1997年)、『壊れゆく景観 消えてゆく日本の名所』(共著、慶応義塾大学出版会、2006年)、『東国文学史序説』(岩波書店、2012年)、『発心集(上)(下)』(鴨長明著、浅見和彦・伊東玉美訳注、角川ソフィア文庫、2014年)、『失われた日本の景観―「まほろばの国」の終焉』(共著、緑風出版、2015年)など編著書多数。

②「『徒然草』を読む―『枕草子』との関わりと、江戸時代の『徒然草』人気―」 2018年11月25日(日)14:00~15:30
講師:島内裕子氏(しまうち ゆうこ、放送大学教授)
1953(昭和28)年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業、同大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門は『徒然草』を中心とする批評文学。吉田健一(1912-1977)や森茉莉(1903-1987)などの研究でも知られる。
『徒然草』(兼好著、島内裕子校訂・訳、ちくま学芸文庫、2010年)をはじめ、『兼好―露もわが身も置きどころなし』(ミネルヴァ書房、2005年)、『徒然草文化圏の生成と展開』(笠間書院、2009年)、『徒然草をどう読むか』(左右社、2009年)、『枕草子(上)(下)』(清少納言著、島内裕子校訂・訳、ちくま学芸文庫、2017年)など編著書多数。

 『方丈記(ほうじょうき)』と『徒然草(つれづれぐさ)』は、言わずとしれた日本の古典文学ですが、古文の教科書では勉強したけれど、内容はそれほど詳しく知らない、という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
 実は日本語というのは、古典文学に近寄りづらい言語だということができます。単語や文法の違いはもちろんのこと、かつて多くの人がふつうに読みこなしていた「くずし字」も、現在ほとんどの人は読むことができませんし、戦後は仮名遣いなどの表記も大きく変わりました。数百年前のルネサンス文学でも、多くの人がおおよそ意味を取ることができるイタリア文学などとはかなり状況が異なります。
 それでは、日本の古典文学がどういう水準にあるかと言うと、世界文学史に突出する物語文学である『源氏物語』をはじめ、特に古代から中世にかけての時代は、世界一、あるいは少なくとも世界屈指の高水準といって過言ではないでしょう。
 そのような古典文学の魅力を正確に、また豊かに知るためには、優れた導き手の教えに従うのが何よりです。『方丈記』研究はもちろんのこと、群馬とも深く関係する「東国文学」の研究にも大きな業績を残している浅見和彦先生。『徒然草』研究を中心に、文学と絵画などの「響映」関係にも注目しながら、文学研究に新たな息吹を与えている島内裕子先生。『方丈記』と『徒然草』、それぞれの研究を代表するお二人に、中世文学の頂点ともいえる二つの「随筆」作品の性格、魅力についてお話しいただきます。

電話、当館受付カウンターで申し込みを受け付けます。(申し込み順)
参加無料。各回定員150名。 ※事前の申し込みが定員に達しない場合には、当日受付も行います。
〒370-3533群馬県高崎市保渡田町2000 電話027-373-7721