群馬県立土屋文明記念文学館

特別館長日記

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令和2年12月9日(水)

 子持山若葉のときに我は來て草をぞあつむ手に餘るまで(歌碑による)

 国道17号線で、渋川を越え沼田へ向かう途上にある「伊熊北」信号を子持山山頂方面へ左折してすぐの道路脇に文明の歌碑があります。
 昭和54年12月に「農免農道開通記念」として建立されました。建立は文明に事後承諾だったようです。
 文明の歌碑は群馬県内には4つしかありません。建立のいきさつはありますが、今となっては大切にしていく方がよいと私自身は考えています。

 歌集『自流泉』では、〈子持山若葉の時に吾は来て山草をむ手に余るまで〉となっています。

 他の3つの歌碑は以下のとおりです。
○土屋文明記念文学館前の庭 青き上に榛名を永久の幻に出でて帰らぬ我のみにあらじ

○長楽寺境内(太田市尾島町) 夕暮るるみ寺に来たり浄土絵の青き山々灯してみつ

○割烹中居屋庭(嬬恋村) 朝日さす家に目ざめぬ世に先んじ中居屋重兵衛生まれしその家

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